名車メルセデスベンツ190Eとはいえ旧車と言える年式になってくると経年劣化でゴム部品が硬化します。顕著に表れるのがエンジンオイル漏れです。
オイルでベタベタではトラブルの兆候を見逃がすので、どこかの時点で踏ん切りをつけてゴムパッキンやゴムホース類は交換されたほうが良いですね。
このクルマの場合もエンジン回りはオイルでベトベトで、どこからオイル漏れしているかも判別不能でした。
ブローバイホースなどのゴム部品はカチコチに劣化しています。分解するにも割ってしまうしかありません。柔軟性が無く二次エアを吸ってエンジンの調子を崩す原因にもなります。
洗浄のためにスチームをかけたい気持ちになりますが、旧車の場合はそれが原因でさらなる不調を引き起こす可能性が高いので、丹念に手作業で清掃します。
このクルマの場合は、カムカバーパッキンを交換するためにカバーをあけると新品のようにキレイでした。オーナー様がマメにオイル交換をしている証拠です。おそらく、バルブ周りやピストンなどもキレイな状態を保っているでしょう。オイル漏れさえ修理すればまだまだ走れそうです。
ところがカムカバーの内側も外側も塗装が劣化しパリパリになって剥がれます。特に内側の劣化した塗装がオイルに混じってエンジン内部を循環するとロクなことになりません。手間ですがすべて剥がして清掃します。
清掃を終えてパッキンやゴムホースを新品に交換。負圧ホース類もオイルまみれだと抜けやすく、エアを吸ってエンジン不調の原因にもなりますので、いったん抜いて脱脂して刺し直しています。
すっかりドライな状態に戻りました。エンジンも快調のようです。今後はトラブル原因の追究も容易になるでしょう。
マメなオイル交換は継続していただいて、末永く乗ってください!
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