ABSホイールスピードセンサーの不調 – 190E

W201(190E)やW124(Eクラス)のABS不調の原因としてホイールスピードセンサー信号の不良があります。

断線やショートなどで完全に壊れればABS警告灯が点灯して知らせてくれるのですが、中途半端に不調になると厄介なことになります。
症状としては、

  • ABS警告灯は点灯しない
  • 通常走行は問題ない
  • 停止寸前の極低速時にブレーキペダルがグググと振動する

いろいろな原因がありますが、車輪のスピードを検出している信号が異常をきたしている場合があります。

下の写真は正常な前輪ホイールスピードセンサーの信号です。黄色が運転席側で、水色が助手席側です。
センサーからは正弦波の電圧信号が出力されABSコントローラーに入力されます。左右の車輪が同じスピードで回転しているとき、両者の波形の周波数と振幅は同じでなければなりません。
また、振幅は速度が高まるほど大きくなります。逆に速度が遅い時の振幅は小さくなります。

ここで、例えば運転席側の信号が何らかの原因で弱まると下の写真のように波形の振幅が弱まります。左右のスピード信号の振幅に差が出ます。

信号が中途半端に小さくなるとABSシステムの仕組みが絶妙に作用して、停止寸前の極低速時のペダル振動の原因になります。

さて、ホイールスピードセンサーの信号が弱まる原因はいろいろあります。センサー自体が原因の場合もありますし、それ以外の原因もあります。現車で測定して正しく評価する必要があります。

闇雲にABS関係の部品を交換しまくっても正常に戻るかもしれませんが、それは偶然に治っただけでしばらくすればまた症状が発生するかも。

正しい理解のもとに、理論的に真因を追求し、正しく修理させてもらいます。

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