シートベルトの修理事例をご覧いただき、修理のご相談をいただきました。運転席側はロックがかかってベルトが引き出せない、助手席側は逆にロックがかからないとのこと。
旧いクルマを維持していくことに弊社の技術が活かせるのであればとても嬉しく思います。
今回は過去に修理実績のあるKLIPPANの同じモデルなので、内部の機構に破損がない限りは修理可能と判断しましたのでお受けしました。
違うメーカや違うモデルでは現物を確認した上で要相談となります。
さて、貴重なフェラーリ328GTSのシートベルトに傷などをつけるわけにはいかないので慎重に作業します。まず不具合の症状を入念に確認し修理に着手します。とても緊張します。
下の動画は修理後の正常に戻ったシートベルトロック機構の動きです。ゆっくり引き出すとロックは掛からず、素早く引き出すとロックがかかります。
今回の修理では助手席側は清掃、注油で機能を回復しました。運転席側は経年劣化による変形があるせいで樹脂ギアの動きが重かったためロック機構の調整も実施しています。
最終的にシートベルトを壊すことなく無事に修理を完了することができホッとしました。
車歴20年を超え貴重な純正部品を維持していくことが求められますが、少しでもお役に立てればと考えています。
後日クラシケの認定が取得できたとのお喜びの声をいただきました! 貴重なクラッシックフェラーリの維持に微力ながらでも携われてとても嬉しく、またやりがいを感じるところです。
お世話になります。その節は、オリジナルのシートベルトの修繕で大変お世話になり、誠に有り難うございました。準備から丸2年、申請から丸1年、フットレストのゴムの部分が異なるなど申請出し直しも複数回あり、本日やっとイタリアからクラシケ認定書が届きました‼️お陰さまでシートベルトは、問題なく動いています。これからも大切にします。お礼とご報告まで。
シートベルト巻き取り機構はヘタに分解すると二度と元に戻せなくなるのでマネする人は十分に注意ください!
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