シートベルト引き出し不良の修理-フェラーリ328GTS

フェラーリ328GTSでシートベルトが引き出せなくなりお困りとのことでご相談をいただきました。
50cmくらい引き出すとロックがかかってしまうので修理してほしいとのこと。

328と言えば70年代のスーパーカーブームを思い出します。ランボルギーニカウンタックなどとともにブームを盛り上げた一台ですね。今見ても実に美しいクルマです。

さて、古くなってくるといろんなところの動きが渋くなってきて不具合が出てきて、シートベルトの引き出し不良もその一つ。過去にメルセデスベンツ190Eでの事例を紹介しました。

オーナー様としては汎用部品での修理ではなく当時から装着されていたオリジナル部品を残したいとのこと。コレクターカーとして博物館に入っていてもおかしくない年代と希少さですので、なんとか現物を修理します。

さすがに修理を失敗するわけにはいきませんので、外側から可能な限り観察して当時の設計思想や内部構造を推定します。
メーカーはKLIPPANです。修理は可能と判断して分解に着手しました。

下の動画は正常なロックメカニズムの動きを映したものです。
ゆっくりベルトを引き出せばスムーズに伸びていきます。素早く引き出すとロックがかかります。巻き取り機構を傾けてもロックがかかります。

今回のKLIPPANのロック機構は190Eのものとは全く異なる構造でした。ただ、ロック機構を構成する回転体の慣性力を利用すると言う意味では同じ原理です。同じ原理から発想しても違う機構になるのは興味深いですし、特許権の抵触を回避する意味も当時はあったのではと想像します。

いずれにせよ無事に修理が完了して良かったです。憧れのフェラーリ328GTSを存分に楽しんでいただければ幸甚です。

後日お喜びの声をいただきました。
「このたびはありがとうございました! 絶好調に乗りまくっています!笑!」

憧れのクルマを存分に楽しんでいただければこちらもやりがいを感じます。

シートベルト巻き取り機構はヘタに分解すると二度と元に戻せなくなるのでマネする人は十分に注意ください!

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