旧車になってくるとスピードメータの針が低速時にプルプルと振れる症状がでます。気持ちのいいものではありませんし、気になっているオーナーも多いかと。
これはスピードメーターケーブルが劣化しワイヤーの摩擦が大きくなったことが原因です。
一例として、メルセデスベンツ190E(W201)でケーブル交換した事例を紹介します。
このクルマの場合は非常に手間がかかります。
スピードメーターパネルを取り外す手間は他のクルマとそう変わりません。どんなクルマでもそれなりに大変です。
このクルマで手間がかかるのはスピードメーターケーブルの取り回しです。
右ハンドルの場合は、右側メーターパネルからバルクヘッド、ファイヤーウォールを通ってミッションの左側に行きます。
このバルクヘッドとファイヤーウォールの2か所の穴を通してグロメットをはめ込みますが、手が入らずとても困難。ケーブル上でのグロメットの位置も重要です。位置が悪いとメーターに届かない、ミッションに届かない、グロメットがはめられないなどなど、いろんなところで都合が悪くなります。分かった上でやらないと何度もやり直しになります。
ファイヤーウォールはここからケーブルが出てきます。ワイパー、エバポレーターなどに邪魔されてとにかく手が入りません。
それなりに手間をかかりますが、ケーブル交換後はスムーズにメーターの針が動きます。
いつも目にする部分ですから気になっていた症状が解消すると想像以上に気持ち良いですよ。
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