さて、古くなってくるとエアコン回りに不調を抱えることも多くなってきますが、修理してくれる整備工場を探しているとのことで隣県からわざわざ持ち込んでいただきました。実用車として大事に使われている一台です。メルセデスベンツ190E、正しくカッコいいクルマですね。
現車の症状としては冷媒ガスのスローリーク、電動ファンの動作不良、慢性的な冷えの悪さを抱えている状態。ガスコンプレッサは過去にリビルト品に交換しているとのこと。
修理方針の策定と見積りのため動作点検とある程度分解して調査します。エンジンからのオイル漏れがひどいため清掃しながらの点検となります。
不調の経緯のヒアリングと入庫時の点検結果をもとにオーナー様と相談し以下の修理方針とさせていただきました。
- ガス漏れしていたエバポレータ交換
- エキスパンションバルブ交換
- リキッドタンク交換
- ブロアモータ交換
- 圧力スイッチ交換
- 冷媒配管のOリング、シールパッキンの全交換
すべてを組んだ後、冷媒圧力、高圧と低圧の配管温度、空気温度を測定しながらベストなガス量をチャージ。正しく性能を発揮できるようになりました。
涼しいクルマで快適に運転を楽しんでください!
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