旧車でクーラーが効かない不具合を感じている人も多いと思いますが、「こんなこともできますよ。」と一例を紹介したいと思います。
現車はAT141コロナハードトップ。
いろいろな事情があった上でドンガラ状態から再生しました。
最終型ブラックトップ20バルブ4A-Gエンジンを搭載したのでそのままではノーマルのクーラーシステムは使えません。どうせならノーマルより冷えるように、エアコンシステムはいろんなものを組み合わせます。
- 20バルブ4A-Gのコンプレッサ
- TT142ハードトップのエバポレータ
- GX71のコンデンサー
- ワンオフの冷媒配管
- ツイン電動ファン
- 3T-GT用ラジエータ
- その他もろもろの小部品と工夫
起点は20バルブ4A-Gのコンプレッサ。これが冷媒を圧縮して送り出します。
室内側のエバポレータはTT142用を使います。このクルマは内装をTT142のものに入れ替えるので必然的にこれを使うことになります。エキスパンションバルブは新品に交換。
さてコンデンサをどうするかですが、取り付け可能なサイズで最も大きいものを選びたいですよね。これが冷えに効きますから。今回はGX71のものを流用(右)。フロントノーズに取り付け可能な最大サイズです。
ラジエータも大きなサイズで冷えたほうが良いので、この場合は3T-GT用を選択します。
コンデンサーをボディに取り付けるためのステーも切って加工して溶接して製作。
一番の問題は各パーツを接続する配管です。
いろんな部分を測定して、いろんな配管を切った貼ったしてワンオフで製作します。作っちゃえばなんでもできます。
配管をつなぎつつ、細々した部品も新品に交換。もちろん継ぎ手のOリングもすべて交換。
室内側も組んじゃいます。
冷却ファンは電動のツイン掛けで十分な冷却風量を出しましょう。
組めてしまえばあとは冷え具合をチェックしながらガスを適正な量だけ注入します。
苦労した甲斐があって21世紀の猛暑でも十分に効きます。
夏場でもサーキットの行き帰りが快適!
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